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アメ車ワールドに『車両盗難』についての記事がアップされましたので是非ご覧ください。
https://amesha-world.com/special/detail.php?id=3406
最近イモビライザーやスマートキーの作成を行っていて痛感するのですが、特に高年式車両に於いては登録方法が厳しくなりつつあり簡単には作成できないメーカーが多くなってきました。
メーカーから供給されているテスターで車両にアクセスしながら本国とオンラインで照合します。登録する際に使用するPINコードも銀行のTOKENまではいきませんが、変動PINを使用します。
ただ窃盗団からしてみれば、全てパススルーするシステムを持っていますので、CANにアクセスさえできれば登録方法なんて関係ないのです。
要はCANネットワークにアクセスして車両をハッキングすれば自由自在にコントロールできます。車も端末化してきていますので窃盗の手法もどんどん高度化しています。
メーカー側が色々と登録を複雑化している理由は車両盗難ですが、その根源にシステムを解析し盗難ツールを開発したり、コピー商品を作成している国々に対する知的財産権の保護だと勝手に思っています。
とすると、中国、ロシアなどとの地政学的な問題も絡んできます。
我々の自動車整備業も、上記の問題を深掘りして俯瞰的に見ていくと、世界情勢、経済まで全てがリンクしていることに気が付きます。
自動車技術が世界のファンダメンタルズに紐付けできるとはとても意味深いことだと思います。